サイレントキラー『膵臓がん』
日本人の死因の第一位は悪性腫瘍『がん』です。
一口に『がん』と言っても、進行が早く治療が困難なものと、比較的ゆっくり進行し治療方法が複数あるものなど様々です。
今日は、その中でも特に進行が早く治療が困難な『膵臓がん』についてのお話しです。
先日、元横綱の千代の富士が61歳の若さで亡くなって話題となりました。
膵臓とは
膵臓の役割は、大きく言って2つあります。消化液を作る働きと、インスリンに代表されるホルモンを作る働きです。この膵臓に出来たがんを『膵臓がん』といいます。
『膵臓がん』とは
『膵臓がん』には、種類が数種類ありますが、ほとんどが『浸潤性膵管がん』で全体の約9割を占めています。
『膵がん』は進行が早いことと、症状が最期まで出にくいことから見つかった時には既に手遅れとなるケースが多いのが特徴です。
男女差は無く、40歳代以降に多い病気です。
死亡者数は年々増加しており、2013年の臓器別がん死亡数では、男女全体で『肺がん』『胃がん』『大腸がん』に次いで第4位となっています。
原因
『膵臓がん』を起こす原因といわれているものには以下のものがあります。
- 喫煙
- 肥満・運動不足
- 長期に渡る『糖尿病』
- 『慢性膵炎』(アルコールが原因)
お酒、タバコ、肥満など生活習慣が大きく影響していることが分かります。
症状
初期の症状としては、
体がだるい、食欲が無い状態が続いている、
特にダイエットした訳でも無いのに体重が減っている、
などがありますが、同様の症状を起こす病気は沢山あるため決め手に欠きます。
『糖尿病』が急に悪化する場合には疑うことが出来ますが、定期的に検査を行っていなければ自覚症状はありません。
予防
生活習慣病全般に言えることですが、適切な食事、運動を行う事、禁煙すること、アルコールは控えることが予防に繋がります。
また、体調不良があれば早めの受診が大切です。