退院が決まったら


これまで普通に生活されていた方が、入院されて後に何らかの障害を抱えて自宅退院となることがあります。例えば『脳梗塞』を発症し片麻痺となったケースや、『癌』が見つかったものの治療の見込みが無いケースなどです。

今日は、この時の手続きなどのお話です。

介護保険申請

これまで普通の生活を送っていた方の場合には、【介護保険の申請】を行います。通常は入院している病院の「ソーシャルワーカー」が相談に乗って手続きが行われます。
病名を問わず、65歳以上であれば申請可能ですし、加齢に伴う病気の場合には40歳以上で申請できます。残念ながら40歳未満の方は介護保険申請できません。
介護保険申請時に通常は「ケアマネージャー」を選ぶことになります。

介護保険申請を行い「要介護認定」が下りると、介護ベッドや車椅子などのレンタルの費用が安く済みます。また、退院後に「ヘルパー」や「訪問看護」、「訪問入浴」などのサービスを自宅で利用する場合や「デイサービス、ショートステイ」を利用する場合には、介護保険が必要です。

家屋調査

退院前に、「ケアーマネージャー」や「リハビリスタッフ」が【家屋調査】に伺うことがあります。
新たに「介護用ベッド」を搬入する場合に、「どこに、そして、どの向きに置いたら生活がしやすいのか」「手すりを設置した方が良いか」「風呂やトイレまでの動線に問題がないか」「車椅子で玄関から家の中まで入れるか」など、実際に生活する上で、どこに問題があるか調査します。
それに基づいて「ケアーマネージャー」が、スロープや手すり、介護ベッドなどを手配します。

訪問診療

外来に通院できない場合には、自宅に来てくれる医療機関と契約を結ぶことになります。これを【訪問診療】と言います。大抵は入院先の病院であったり、ケアマネージャーから紹介される事が多いです。
退院前に訪問診療の医療機関が決まっている場合には、「退院前カンファレンス」が開かれます。

入院前と大きく変化した状態で退院するとなれば、本人や家族が色々と心配に思うことがあります。出来るだけ本人・家族に負担の無いようにスムースに自宅に帰れるように、ケアマネージャーが中心となって準備を行います。

退院が決まれば、色々な手続きが必要です

 

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