訪問看護師さん。ホント頼りになります


高齢や病気が原因で通院が出来なくなった時に、在宅医療が開始されることになります。
私たち在宅医が、患者の状態に応じて月2回以上訪問して訪問診療を行います。
しかし訪問する時間は非常に限られているため、医者の出来ることには限りがあります。

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在宅医療は多職種のチームワークが肝要

在宅医療の鍵となるのは多職種のチームワークです。多職種には訪問看護師、ヘルパー、ケアマネージャー、訪問リハビリスタッフ、医療器具業者などがあり、デイサービスやショートステイ、小規模多機能などの施設との連携も必要となってきます。
以前、介護保険をはじめとしたサービス全般の相談、調整役としてケアマネージャーのことをお話ししました。
今日は医療のサービスで欠かすことのできない訪問看護師の話です。

訪問看護師の業務内容

看護師さんというと病院での『白衣の天使』のイメージが強いと思います。
訪問看護師の業務は、病院と同様の仕事ももちろんありますが、更に患者と密接に関わる事になり、内容も多岐にわたります。
具体的には血圧や体温をはじめとする全身状態の評価に加えて、清拭や入浴介助、食事介助などヘルパーと同様の業務もあります。これは人工呼吸器が付いている、在宅酸素を使っている、人工肛門や尿道カテーテルが入っている、痰の吸引が必要などといった医療処置が必要な方の場合には、ヘルパーでの対応が出来ないからです。
更には排便コントロールで摘便や浣腸なども行います。
そして、内服の確認や飲み方の指導を行ったり、本人や家族の悩みに対する相談相手にもなります。
患者が亡くなった後には、ご遺体を綺麗にするエンゼルケアも行います。

訪問看護師の特徴

訪問看護師を特徴づける最も重要な点として、患者宅に赴く際に医療者は1人であるということです。
患者が急変した場合には、初期対応を行うとともに状況を判断して、在宅医に往診依頼をかけるのか、救急車を呼ぶのかを選択しなければなりません。責任が重大です。
病院であれば、医者に相談して複数で対応しますので、1人で判断することはありません。ここが病院看護師とは大きく異なる点です。
また、稀ではありますが患者の自宅に1人で赴くので、患者や家族から暴力を受ける危険もあります。
この場合も上手く対処して自身を守る必要が出てきます。

このような理由から、訪問看護師は医療者として、また、人間としてベテランでないと務まりません。
訪問看護師なしには在宅医療は成立しません。
本当に頼りになる存在なのです。

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