成功の秘訣は仲間作りとゲーム感覚
私たちのクリニックでは、常勤の医者が9名います。
このうちの1人、A先生に最近『発作性心房細動』という病気が疑われました。彼は、自身の健康の為に「生活習慣を変えよう」と考えました。
今日は、ダイエットについてのお話しです。
改めてダイエットとは
“ダイエットは、「規定食」という意味であり、美容や健康保持の為に、食事の量や種類を制限することである。(『Wikipedia』より)”
一般的なイメージとしては、「食事を制限して体重を落とす」というものだと思いますが、特に体重を落とすというのが本来の意味では無いようです。
方法
ダイエット法には、色々なものがあります。
最近の流行は【糖質・炭水化物ダイエット】です。米やパン、麺類などの炭水化物は、分解されて糖になります。これらを制限することによって体重を減らすものです。
食事内容を変更するだけで、食事量は特に制限されないので、空腹感が出にくいことが特徴です。運動も合わせて行うと効果的です。
しかし、腎臓などに病気がある方や高齢者には、余りお勧め出来ません。
個人から有志を募って実行
さて、A先生ですが、ダイエットをする決意をしました。しかし、一人では実行が困難と分かっていました。そこで、彼がとった行動はとてもユニークです。
仲間を募る
同じく肥満傾向で、体重を気にしているB先生を誘って、一緒にダイエットを始めることになりました。
結果を公表
毎日、昼食前に体重を計測して、食堂内に貼り出してある『体重グラフ』にプロットします。そうです。通りがかった人が目にするところに、何と自身の体重推移を公表することにしたのです。
少し前に流行った、体重を記録するだけで体重が落ちていくという【レコーディングダイエット】というものがあります。これは記録する事で、無意識に食事量や食事内容が抑制されるものですが、A先生の場合は公表する事によって、更に羞恥心も加わったことになります。
炭水化物ダイエット
【炭水化物ダイエット】は、昼を中心に行います。余り厳格にすると続かないので、夜は多少緩めているようです。
こうして始まった体重減量レースですが、更に仲間が増えて、5人くらいがエントリーすることになるようです。
こうなるとゲーム感覚で、皆でワイワイ言いながら楽しくダイエットが出来ます。
大げさに言えば、ダイエットという行動変容が個人から集団へ拡大しています。
きっと、期待する効果が出ると思います。