なったら大変、心筋梗塞!
生まれてから一度も休むことなく働いている。
少し疲れたからと勝手に止まることはありません。
働き者の臓器、それは心臓です。
今日は心臓の病気でも怖いものの一つ『心筋梗塞』のお話しです。
心筋梗塞とは
虚血性心疾患のうちの一つです。
心臓を動かす筋肉(心筋)に酸素や栄養を供給している冠動脈血管が、閉塞したり狭窄する事で血液の流量が下がって、心筋に血液が行かなくなり、壊死してしまった状態です。
通常、左胸に突然、激しい痛みが出ます。痛みは20分以上続く事が多く、顔面蒼白になり、冷や汗だらだら、気を失ってしまうこともあります。
致死率が20%と高く、死に至らないまでも、その後の社会復帰には時間が必要です。
治療は、緊急カテーテル治療を行って、詰まっている所をバルーンで広げ、ステントを留置します。詰まった場所によっては、別の血管を持ってきて詰まった先に血流を通すバイパス術も行われます。
痛みで発症する事が多いのですが、中には痛みが無い場合もあります。高齢者や糖尿病、女性などでは、痛みを伴わない『無痛性心筋梗塞』を起こすと言われています。
どんな人がなる危険が高い?
どのような人がなり易いかというと、
- 男性
- タバコを喫っている
- 『高血圧』『脂質異常症』『糖尿病』がある
- 『心筋梗塞』をおこした家族がいる
- 肥満のひと
症状が出現したら
まわりの人が気がつけば、とにかく直ぐ救急車です。
予防
一番わかりやすくて、実行しやすい予防法が、ダイエットです。適切な食事や運動をすることで体重を減らします。
『高血圧』『脂質異常』『糖尿病』の方は、その治療に専念して下さい。
禁煙も大切です。心臓や血管の病気の原因にもなりますし、『がん』の危険も高まります。
日常の生活習慣が大切ですね。