在宅から入院への選択肢


今日は、『悪性リンパ腫』を発症して、1ヶ月の入院後に自宅に戻ってきた80代女性の、その後のお話しです。
以前、訪問入浴サービスのところで紹介した方です。(自室で「いい湯だな」

Closeup of lurid hand of dead body

その後の経過

食事は、退院の時より殆ど摂れていません。『悪性リンパ腫』からと思われる発熱が、ずっと続いていました。
しんどさもあるようですが、会話すらできません。

次女さんが一人介護をしています。
これまで余り介護経験が無い為に、坐薬と内服薬の違いが分からなかったり、床ずれ予防の為に時々体の向きを変えるやり方が分からなかったり、麻薬の貼り薬を貼り忘れたりなど色々と苦労されていました。

1週間が経過して、連日の介護に娘さんの疲労が蓄積しており、家で看るには限界に来ていました。
本人の状態も一段と意識レベルが下がっていて、麻薬は貼り薬から持続皮下注射に変える時期でした。

もともと、初めて伺った時から、「最期は家では無く、そちらのクリニックの病床で」と次女さんは希望されていました。

診療所に入院

入院してから、麻薬皮下注射を開始しました。
次女さんは、連日泊まりで看病されました。

「家で居るより安心です」

やはり、一人で看る不安は相当なものだったようです。
入院3日目に血圧低下・無尿となり、夕方家族に見守られる中、安らかに永眠されました。
「お風呂に入れてあげられて、本当に良かったです」と亡くなった後、感謝の言葉をいただきました。

最期は家より入院もありです

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