在宅診療にはお金がかかる?


 

今まで何らかの病気のために、医療機関の外来通院してきた方が、体力の低下などで次第に外来に通院が困難となってきた場合に、外来主治医やケアマネージャーから訪問診療を勧められることがあります。
その際、お金はどれ位必要なのか、気になるところですね。今日はお金の話です。

Bundle of Japanese Yen notes. Pile of 10000 Yen

在宅診療には訪問診療往診の2種類があることを以前にもお話ししました。

  • 訪問診療は、あらかじめ決められたスケジュールで定期的に訪問し、診療を行います。訪問頻度は、一般的には月2回のことが多いのですが、状況・状態によって訪問回数が変動します。
  • 一方、往診は、患者さんや家族の求めに応じて、臨時で訪問し、診療を行います。

訪問診療にかかる費用

訪問診療は医療保険の対象ですので、各人が定められた負担割合によって支払うことになります。
診療報酬は毎年の様に改訂され複雑化していますが、ここでは高齢者の方に多い1割負担で考えてみましょう。

訪問回数を月2回とした場合には、月額約7000円から8000円程度の費用がかかります。
往診した場合には別途費用がかかりますが、これは時間、曜日により大きく変動します。

外来通院の場合には、再診料、外来管理加算で、1回120円程度で、月2回としても300円以内ですからその差は結構ありますね。

外来でも訪問診療でも、各種検査費用や薬局で支払う薬剤費は同じです。

訪問診療の特徴

これだけの費用の差がありますが、訪問診療を行う事によって以下のメリットがあります。

  • 在宅医が常に全身状態を把握し、悪化を未然に防ぐよう予防・検査・指導を行います
  • 夜間、休日を問わず24時間体制で電話対応を行い、必要があれば往診します
  • 在宅で可能な治療は行い、病院への受診が必要と判断した場合には、病院に状況報告をおこない紹介状を作成します。

これらによって、患者さんは家にいながら、安心して療養できるのです。

入院費用と訪問診療の費用

入院となるとその費用は、訪問診療を遙かに上回ります。差額ベッド代や食費など、保険適用外の費用も必要になります。

まとめ

訪問診療の費用は、外来よりは高いが、入院よりはるかに安いです。

訪問診療を上手く使うことで入院が減り、在宅で安心して療養できます。
そのための費用として高いのか安いのか、判断していただければと思います。

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