訪問診療いつ始めます?
今日は在宅医の仕事について説明しますね。
通常医者は病院や診療所に居て、患者さんはそこに出向いて診療を受けます。
ところが一人で通院が困難になってくる時がいずれ訪れます。
その時に、お家まで出向いて診療する在宅診療を行う医者が在宅医です。
細かい話ですが在宅診療には2種類あります。
1つ目は『往診』といって、急に体調が悪くなった時に呼ばれて行う診療。
2つ目は『訪問診療』といって、症状に関わりなく毎月定期的にお宅に訪問して行う診療です。
往診は昔の『赤ひげ』に代表される診療所の医者が行っていたイメージです。往診は病状が悪化して初めて呼ばれます。
しかし病状が悪化する前に早めに手当をおこなう事ができれば、悪化せずに早期回復が見込まれますよね。そんな訳で、病状が安定していても常に健康状態をチェックして早期発見、治療を行う訪問診療が行われているというわけです。
在宅診療を行っている医療機関は病院、診療所で、外来をやっているところがほとんどです。
今私が所属しているところは、基本的には外来はなく、在宅診療がメインの在宅専門診療所です。
在宅専門の特徴としては、時間の制約が比較的ない為に、癌などターミナルの方、神経難病で呼吸器を着けている方、小児障害児の方に対して柔軟に対応できることが挙げられます。
親の介護をしているアラフィフの方へ。
通院が出来なくなった時が、訪問診療導入の時期です。介護保険の利用の有無は関係ありません。その時が来たら、お近くの在宅医の所までご相談下さいね。