認知症の方の『家』グループホーム


アルツハイマー型認知症の方をかかえる家族にとって、受け入れ先の施設があるということは大きな安心感につながります。

今日は、そういった施設の話をしたいと思います。

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あなたの家族が認知症になったら、あなたはどうしますか?

出来れば、これまで慣れ親しんできた家で最後まで過ごさせてあげたいと考えていても、
認知症となり、徘徊が多くなってきたり、興奮して暴力を振るうようになると、家族での対応は困難になってきます。

これらの症状は周辺症状といって、認知症の初期から中期の段階によく見られる症状です。後期になるとやがては歩くことができなくなり、興奮することも徐々に無くなり、食事も取れなくなって亡くなってゆきます。

アルツハイマー型認知症の場合、発症してから亡くなるまでの期間は、およそ10年といわれています。そして上記の様な周辺症状が活発な期間もだいたい数年程度です。

この期間をデイサービスやショートステイ、ヘルパーサービスなどをうまく利用することで家族の介護の負担を軽減し、在宅での生活を維持することがある程度可能になります。

しかし、中には介護力不足の問題から家での生活が困難になり、施設を検討せざるを得ない場合もあります。

認知症の方を受け入れることができる施設としては、『特別養護老人ホーム』や『介護付き有料老人ホーム』或いは『サービス付き高齢者住宅』などがあります。しかし、これらの中にも、認知症の程度によっては受け入れが困難な場合もあります。

そこで、認知症の方の専用の施設となると、『グループホーム』があります。

『グループホーム』とは、9名が定員のユニットが2つ(条件によっては3つ)までの小規模な施設です。

ここでは認知症に対応するトレーニングを受けたスタッフが24時間対応してくれます。
ゆったりと普通に近い暮らしを送ることができて、他の施設に見られるような制限は余り見られないのが特徴です。ひとつ屋根の下、認知症というつながりを持った人々が集まって共同生活を送る、まさに【家】という感じです。

グループホームにも、在宅医が定期的に訪問診療に伺う事が可能です。体調の変化を観察し軽度の病気は治療をします。急変時には往診して必要に応じて救急病院へ紹介したりもできます。

そして自然な経過で亡くなるような場合には、その施設の中でスタッフが付き添う中、看取りが出来るところもあります。

認知症の方が最期を過ごす『家』の存在として、グループホームは重要な役割を果たしているのです。

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