『肺気腫』について


さて、問題です。アラフィフ世代からもう少し上の年代の男性で、「息が切れる、咳や痰がずっと出る」などの症状があって、「タバコを10年以上吸っている」となれば、どんな病気を疑うでしょうか。
まず、疑うのは『肺気腫』です。

Emphysema. Chronic obstructive pulmonary disease. diagram showing a cross-section of normal lung and lungs damaged by COPD. Human anatomy

Emphysema. Chronic obstructive pulmonary disease. diagram showing a cross-section of normal lung and lungs damaged by COPD. Human anatomy

今日は、タバコが原因の病気、『肺気腫』についてのお話しです。

肺気腫とは

『肺気腫』は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の一つと言われています。
主にタバコなどのガスが原因で、肺の中の肺胞という小さい袋が壊れて、スカスカの状態になります。こうなると、空気中の酸素を上手く取り込むことが出来なくなってしまいます。
また、気管支の内側も高温のガスの影響で炎症が常にある為に内側が狭くなって、充分に息を吐けなくなってしまいます。
男性の割合が多くて、進行はゆっくりですが、症状は60代以降になって現れてきます。

症状

初めに現れるのは「慢性的な痰・咳や息切れ」などの症状です。

進行して来ると「階段が上れない、100mも歩けなくなる」などの症状が出現して、「呼吸時にヒューという音がする」ようになります。
いよいよ進行すると、「日常生活でも息切れ」がして、動けなくなります。
こうなると、家でも「酸素を吸う」必要があります。また、外出時にも「ボンベ」を下げて出掛けなければなりません。

治療

現在のところ、有効な治療薬はありません。

最も有効なのは【禁煙】です。一度壊れてしまった肺の組織を元に戻すことは出来ませんが、進行を止めることが出来ます。
また、「咳・痰の症状は軽快」して、徐々にですが「呼吸機能も改善」します。

タバコの害

タバコの害については以前お話ししたように、『肺癌』『食道癌』『喉頭癌』をはじめとしてあらゆる『癌』のリスクです。『肺気腫』の原因でもあります。禁煙は、いつ始めても遅すぎることはありません。

いますぐ禁煙が大事です

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