秋の夜長に読書


中秋の名月も過ぎて、いよいよ秋の本番になってきました。
秋と言えば読書の秋ですね。
日常の生活を離れ、たまにはゆっくり読書もいいのではないでしょうか。

Surface of the full moon revealed while shining a bright light through a mix of clouds creating a golden glow in the night time sky.
今日は、本についてのお話です。

最近、医療関係以外の本を読むことが少なくなりました。
ただ、新刊がでると毎回購入する作家はいます。東野圭吾です。
『ガリレオ』『加賀恭一郎』シリーズの他毎回登場人物がユニークで、毎回ワクワクドキドキしながら読んでいます。これだけ内容の異なるものを、毎年何作も書き続けていることに驚きです。

また、以前お話した池井戸潤も気になる作家です。
アラフィフ世代で、バブル期前後に就職した時代背景も共通なので、『半沢直樹』シリーズは楽しめました。その他の小説もビジネス物が多いのですが、お金と権力が渦巻く世界に血が滾る思いがします。
医療ものでは、少し前まで海堂尊の『チームバチスタ』シリーズをよく読んでいました。『チームバチスタの栄光』が出版されたのが、丁度私が医学生高学年で、病院実習が始まった頃でした。麻酔科医である著者の医療関係の描写がリアルであることに興奮したのを覚えています。

若い頃に読んで印象に残っている本では、20歳前後の学生時代に読んだ芹沢光治良の『人間の運命』です。宗教によって生活が破綻に追い込まれた主人公が、官僚となってフランス留学中に結核を煩い、その後帰国して作家になるという自伝的小説です。当時、フランスへの憧れがあった私には、パリの生活の話は心躍る物がありました。また全編を通じて、宗教と個人の生活の関わりについての問題提起がされており、考えさせられた書物でした。

少し遅い夏休みを10月に取る予定です。
ホテルに籠もって、ゆっくり読書をしてみようかと思っています。

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