「やりたいことをやる」
「人生は一度きり。やりたいことをやらないと損」という言葉を良く耳にします。
この「やりたいことをやる」というのを、世間一般では難しく感じている人が多いように思います。だからこそ、人はこの言葉を敢えて口に出すのでしょう。
2日連続で、産婦人科の友人の話です。
彼女は不妊治療を行いたくて産婦人科医になりました。38歳で主婦から医学生になり、44歳で医師になるということだけでも相当大変なことですが、働く場所は外科系の師弟関係が厳しいところなので、まるで修行僧のように仕事をしています。
ここ数年は365日休みなく働いて、念願の不妊治療を行いながら、市中病院のお産の夜勤を行なっています。遠方の病院には週末3日間泊りがけで行っています。
同い年でありながらも、心臓手術を受けてから体力に自信が無くなり当直勤務が出来なくなった私から見ると、本当にすごいことだと感心させられます。
ただ、いくら体力があるとは言っても、この生活をしていて大丈夫なのかと心配にもなります。
「お産が好きだから」と彼女は言います。
やりたいことを思う存分やっているから、しんどさも気にならないようです。ある意味「幸せ」の中にいるのかもしれません。
今後の人生設計も考えているようですが、当面は今の生活が続くようです。
人が生まれるお手伝いをしている彼女と、人が亡くなるお手伝いをしている私。同級生である以上の不思議な縁を感じます。
来年は、互いに医師になって10年が経ちます。春には四国を一緒に旅行する計画を立てました。
今から予定を組んで、少しゆったりした時間を共に過ごしたいと思っています。
「やりたいことをやる」を実践している友人は素敵です