ぎっくり腰
最近のことです。朝起きた時から何となく腰が痛い。ちょっとした体のひねりに痛みが走る。
ぎっくり腰かと思いながら出勤しました。
こんな時に限って普段の診療では滅多にしない膝の関節穿刺を無理な姿勢で行って、痛みが増強してしまいましたが、その後の車の運転は看護師さんにお任せして、何とか一日無事に、仕事を終わらせました。幸い次の日には痛みはほとんど無くなりました。
ぎっくり腰は比較的よく耳にすると思います。経験された方も多いのではないでしょうか。
急に症状が出る事から西洋では『魔女の一撃』とも呼ばれているそうです。
原因を特定することは出来ない事が多くて、年齢や運動不足、ストレスなどの影響もあると言われています。
わたしもアラフィフですし、運動はほとんど何もしていないので、ぎっくり腰の危険は随分あると思います。
ぎっくり腰を含む急な腰痛を急性腰痛症といいます。整形外来や内科外来でも多い訴えの一つです。そのほとんどが生命に影響を及ぼすことのない良性のものです。痛みは1週間程でかなり良くなり1ヶ月でほとんどの方が治ります。
その間はコルセットをしたり、痛み止めや湿布などで痛みをしのぐしかありません。
一度なってしまうと、その後もなりやすいのも特徴です。介護をしている方も良くなります。
予防としては、無理な姿勢をとらないことです。動作を見直してみて下さい。ちょっとの事だからと下に置いてある物を中腰のままで持ち上げずに、一旦しゃがんで膝を落として持ち上げるなどの注意が必要です。くしゃみをする時には、テーブルに手をついて衝撃を吸収させるのも良いですね。
睡眠不足や疲れが溜まっているとなりやすいと言われていますので、出来るだけリフレッシュして睡眠を確保することも大切です。また、腰の筋肉を鍛える運動をすることも有効です。
腰の痛みは日常生活全般に影響を及ぼします。足腰を鍛える事はスポーツの基本ですが、健康の基本でもあるようです。
私も運動しなければいけないなと思っています。