同期との再会で思うこと
約30年前に新入社員として同じ会社に入った、同期の仲間に久しぶりに再会する機会がありました。
今では、皆『アラフィフ世代』です。
皆それぞれ、仕事に、健康に、家庭に、色々な問題を抱えているのかもしれません。
しかし、会って話をすると20代の頃と変わらないバカな話に大いに盛り上がりました。若い頃に同じ釜の飯ではありませんが、同じ会社風土で過ごした仲間は、貴重な存在だと改めて思いました。
50歳を過ぎて人生の後半に入っています。
最近は、会いたいなぁと思う人には、出来るだけ会っておこうと思うようになりました。
「定年になって時間に余裕が出来たら」などと言っていると、その時はもう巡って来ないかもしれませんからね。
人間は、いつか必ず死にます。それは大金持ちでも貧乏人でも変わりません。
あの世にはお金は持って行けませんが、愛する人や仲間と過ごした思い出は、最期まで自分のものではないかと思っています。
患者さんのお宅に訪問診療の際に、「やりたいことは何ですか」と必ず聞くようにしています。
すると、お墓参りだったり、旅行だったり、山登りだったり、買い物だったり、色々とやりたいことが出てきます。
しかし、「・・・があるから出来ない」と行動に移せないことがほとんどです。
訪問にかかわる在宅医や多職種は、患者さんの希望を出来るだけ叶えられるように、お手伝い出来ることはないかと、常に考えています。なぜなら、患者さんに残された時間はとても貴重だからです。
少しでも心残りが無いように最期を迎えて欲しいと思っているからです。
特に癌末期の方は、日に日に体力が弱って、状態が悪化することが予想されます。
常に、今日が一番良い状態なのです。
お酒やタバコなど一般的にはダメと考えられていることであっても、本人が希望すれば許可します。