食べ過ぎにはご注意を
「暴飲暴食は体に良くない」と昔から言われていますね。
ただ、時には食べ過ぎたり飲みすぎたりして後悔することもあると思います。
今日は、食べ過ぎについてのお話です。
胃の滞留時間
食べ物は先ず胃で消化され、その後腸で吸収されます。食べ過ぎで苦しいのは、胃の消化が間に合わず胃の中に食べ物がたまって膨張するからと考えられています。お腹が張った感じ、吐き気・嘔吐が起こることもあります。
「胃の滞留時間」は食べ物によって異なり、だいたい次のようになっています。
- 果物:20分~30分
- 野菜:1時間~2時間
- 炭水化物:2時間~4時間
- タンパク質:4時間~6時間
炭水化物が中心の食事ですと、だいたい4時間前後となります。
とりあえず、この時間が過ぎれば殆どの不快な症状は治まります。
対症療法
食べ過ぎた時には、市販薬で消化酵素が入ったものがありますので、内服してみるのも一つの手です。
激しい運動ではなく、ゆっくり歩くことは良いと言われています。
食後安静にしていることは良いのですが、直ぐ横になってしまうのは、食道に逆流して、むかつきの原因になりますので余り良くありません。
胃や腸が活発に動いている時は、寝ようと思っても深い眠りになりません。熟睡の為にも食後3,4時間は起きていることが必要です。
西洋では、食事中に炭酸水を飲むことが一般的です。この炭酸水も消化を助ける働きがあると言われています。
食欲の秋ですが、食べ過ぎには注意しましょう