「音楽の力」


ファンになって20年以上のアーチストのコンサートに行ってきました。デビュー40周年ということで選曲は昔のものが多く、最近の曲を交えて3時間以上の熱唱で感激しました。

彼は、60歳を超えています。全国ツアーで毎回行なっているのが、「参加者の年齢調査」です。各年代毎に挙手して貰って判断します。20年前は30歳代が中心であったのに対し、今回は「50歳代前半が中心」という結果でした。
本人と共に、参加者の年齢も高齢化しているようです。

昔の曲を歌うと、その曲を作った時の光景が眼に浮かぶという話がありました。聴いている方も、その曲を聴いていた頃の思い出が蘇ります。

音楽は、記憶の深いところに浸透しているように思います。
認知症の方でも、現在のことは全く分からなくなっていても、昔流行った曲は良く覚えている事が往々にしてあります。施設では、昔の曲を嬉しそうにカラオケで歌っている高齢者を良く目にします。

また、音楽は眠っている感覚を呼び起こすこともあります。
「音楽療法士」という職業をご存知でしょうか?理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と同じように、セラピストに分類される職種です。音楽療法士は音楽を演奏することで、病んでいるひとに希望を与える仕事です。
長らく自分の殻に閉じこもって、他人を受け入れようとしなかった方が、音楽療法を受けることで他人との交わりが可能になったりします。

音楽は無くても、生きてゆくことは出来ます。
しかし、音楽があることで、人生に色どりが生まれ、生きる力を与えてくれるものだと思います。

コンサートが終わり興奮冷めやらぬ中で、音楽について考えてみました。

音楽はいいですね

 

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