高齢者の憩いの場「ミスド」
私は休日の午前によくミスタードーナツ『ミスド』を利用します。
すると、いつも決まったメンバーが同じ席にいます。
男性グループ
入り口側の4人席にいるのは70代の男性グループです。4人がコーヒー片手に、大ボリュームでよもやま話をしています。
時に参加人数は2人から4人と変化がありますが、私がたまに来る休日や振替休日の平日にも必ず遭遇します。
おそらく毎日の日課となっているのでしょう。
さながら『ミスド版井戸端会議』です。
高齢男性の場合は、定年後はともすれば孤立し、酒だけが楽しみとなって、昼間から酒を飲むようになり、あれよあれよと認知症が進んだり、寝たきりとなったりすることがあります。仕事以外で人間関係を構築することが若い頃からできていないことに起因すると思われます。
しかし、このグループの方々はおそらく近所のお仲間で、昔からの知り合いなのでしょう。
気心が知れた仲間と一緒に、昼間に健全な集まる場があることは、介護予防、認知症予防にとても有効だと思います。
女性一人客
もう1人、午前のミスドが日課となっている70代女性がいます。ペンを片手にメガネをかけて、新聞を広げゆっくりと端から端まで読んでいます。
途中携帯メールなのかラインなのかを確認しながら午前中を過ごします。時には途中で娘さんとお孫さんが合流することもあります。旦那さんの姿は一度も見かけませんので、ひょっとすると、いらっしゃらないのかも知れません。
こちらの方は1人の時間を楽しんでいる様子です。
新聞を読むためには、頭も目もしっかりしている必要があります。ペンを片手にしているのは、気になることをメモするなりアンダーラインを引くなりしているのでしょう。
介護をまだ必要としない高齢者が、それぞれ自分らしく時間を過ごす場所があることは良いことだなぁと休日の『ミスド』で思いました。