足に注目、巻き爪について
みなさん、足に注目してますか?
足は運動や歩行に重要な働きをしますが、いろいろな病気の症状が現れる場所でもあります。
たとえば、糖尿病、閉塞性動脈硬化症などです。
そして、足爪には以前お話しした水虫もあります。
今日は足爪の病気の一つ「巻き爪」を取り上げたいと思います。
巻き爪とは
足爪が紙を丸めたように丸くなることをいいます。皮膚をはさみ込むと「陥入爪」(かんにゅうそう)といったりもします。
特に親指の爪が丸くなりやすく、皮膚を挟み込むようになり、痛くて歩行も出来ないようになります。菌が爪の部分から入って炎症を起こすことも、しばしばみられます。爪の端が赤く腫れて膿が出るようになると「ひょう疽」と呼び、抗生剤による治療も必要になります。
高齢の方によく見られます。
原因
以下のようにいろいろあります。
- 爪の切り方の問題
深爪が原因と言われます。
爪の正しい切り方は、まっすぐ横に切る、指先から出ない程度に切ることが必要です。 - 靴の問題
足に合っていない靴を履いていて、爪に負担がかかりことが原因です。 - 爪水虫(爪白癬)の合併
爪水虫になると爪は厚く変形します。これにともなって巻き爪になります。
治療
病院で行われるものから、家庭でもできるものまでいろいろな方法が試されています。
- 手術(病院での治療)
丸くなった部分の爪を縦に切除し、根元には今後生えてこないように薬物で焼く方法です。 - コットンパッキング(在宅での治療)
小さい綿球を爪と肉の間に詰めます。手軽です。 - テーピング(在宅での治療)
爪の圧迫を減らすようにテープを巻いて固定をします。これも手軽ですが、効果は少ない - パイプ挿入(在宅での治療)
プラスチック製のパイプを爪の外側に被せて固定します。痛みは軽減される。爪が伸びると再挿入が必要 - マチワイヤー挿入(在宅での治療)
形状記憶合金のワイヤーを爪に穴を開けて固定します。爪の変形を矯正するもの。爪が伸びるとやはり再挿入が必要
などなど
それぞれに一長一短があります。
予防
原因のところでも言いましたが、爪の切り方を、深爪せず、四角に切ることを心がけることです。