趣味を持つこと


「趣味を持った方が良い」とよく言われます。
なぜでしょう?

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今日は、施設入所中の“ある80代男性”のお話です。

背景

その方は、若い頃からヘビースモーカーでした。『肺気腫』になっており、動くと多少息が切れますが、日常生活には支障はありません。数年前に『肺炎』から肺に膿が溜まる『膿胸』となり入院しました。それまで独居でしたが、退院後から施設入所となりました。

しばらく「デイサービス」に通っていましたが、女性が多く、中々馴染めなくて続きませんでした。昼間も自室で横になっていることがほとんどでした。年齢相応の『認知症』『はありましたが、自室に籠もるようになってからは、その進行が疑われました。

囲碁がしたい

「何か趣味はないか」と聞いたところ、「囲碁がしたい」と言います。囲碁には、相手が必要です。「囲碁仲間が居るデイサービスが有ったら、通いましょうね」とお話ししていました。ケアマネージャーにも“男性が多く居るところで、囲碁が出来るデイサービス”を探して貰うように、お願いしました。

その後しばらくして、たまたま“囲碁が出来る男性”が、新たに入所してきました。
それからは、ほとんど毎日リビングに居て、対局三昧です。診察も、囲碁を中断しないように行います。表情も明るくなり、心配していた認知症症状の進行も無くなりました。

趣味とは

「趣味」とは、“余暇に好んで習慣的に繰り返し行う行為、事柄やその対象”であって、「道楽」と同じような使われ方をします。楽な道かは分かりませんが、少なくとも“仕事では無いこと”を、行うものです。

趣味を持つことで、“生活に張り合い”が生まれ、“刺激”が得られます。
仕事や家庭の“ストレスの発散”にもなります。

老後も楽しめる趣味が持てたらいいですね

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