災害時の高齢者
熊本地震が未だ収まっておらず、被害状況もハッキリしない状況です。
現地の方々はさぞ大変なことと思います。
このような災害があると、高齢者の方の対応をどうするのかが問題になります。
避難について
歩ける方であればまだ良いのですが、車いすの方やベッドに寝たきりの方、酸素や人工呼吸器を付けている方もいます。
どうしても誰かの介助が必要な方々です。いざという時に駆けつけられる人がどれ位いるのかが大きなポイントです。
常備薬・通院
糖尿病でインスリン注射をしている人、心臓などの病気で薬が常時必要な人は、避難時に薬を持って出る余裕がないことが多いため、早めの病院受診が必要になります。透析を行っている人も2日ごとの通院が必要です。しかし、交通手段断絶などで通院が困難な状況が考えられますし、医療機関も混乱していることがあり、適切な対応が受けられるかは不透明です。
避難所生活
避難所での生活となると、せん妄を起こしやすく、認知状態も悪化します。環境悪化から肺炎を引き起こしたり、褥瘡が悪化することも予想されます。
地震が今後どうなるのかは不明ですが、これらの高齢者の問題は始まっていることでしょう。
DMAT(災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム)の方は即日現地入りをしていますし、現地の医療機関の方も大変な中で診療を続けていることと思います。
一日も早く日常の生活に戻れることを祈っています。