『風邪』について
『風邪』は冬場に多いですが、1年を通じて引くことがあります。
かくいう私も、現在『風邪』を引いています。
ところで、『風邪』の時に医者にかかることは必要でしょうか?
『風邪』と分かっているのならば、受診する必要はありません。
家でゆっくりして、発熱や鼻水、咳、頭痛などの症状に合わせて、辛い症状を緩和してくれる薬を薬局で買って飲めば充分です。
今日は『風邪』についてのお話しです。
『風邪』とは
『風邪』という病名はありません。『急性上気道炎』あるいは『感冒』が病名に当たります。
『風邪』を起こす原因は【ウイルス】です。コロナウイルスなど複数知られています。
症状は、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、咳、のど痛(咽頭痛)、発熱、頭痛などです。
発病から治るまでの経過は、初め咽頭痛、発熱から始まり、鼻症状、咳、頭痛など複数の症状が出現し、5日から1週間程度で治ります。
時に、咳だけ1週間以上継続することがあり、これを『上気道感染後咳嗽』と言ったりします。
治療は、症状を緩和する目的で、症状に合わせた薬が使われます。咳止め、熱冷まし、痰切りなどです。これを【対症療法】といいます。
原因がウイルスですので、抗生物質は使いません。抗生物質は細菌が原因の病気にしか効果が無いからです。
『風邪』と区別する病気
『風邪』と分かっていたら受診する必要はないと言いましたが、『風邪』とよく似た症状の病気がいくつかあり、それらを区別する必要があります。
『風邪』と似た症状の主な病気は以下のとおりです。
- 『副鼻腔炎』
- 『中耳炎』
- 『咽頭炎』
- 『喉頭炎・喉頭蓋炎』
- 『気管支炎』
- 『肺炎』
これらは、ウイルスが原因のこともありますが、細菌感染もありますので、状況によっては、抗生物質を使わなければなりません。
抗生物質を使うポイント
抗生物質は善し悪しではなく、
- 必要に応じて、
- 効果のあるものを、
- 十分な量使う
ことが大切です。