食う! 寝る! 出す!
自分自身や介護をしている方の体調が良いかどうかを判断するのに、あなたはどういったことを目安に考えますか?
熱や痛みなどがあればもちろんわかりやすいですが、ちょっとした体調変化を知るためには次の3つのことに注目すると良いと言われています。
1.食事について
食欲があるかないか。食事量の変化。食事内容の変化。食事の際にむせるかどうか。
2.睡眠について
よく眠れているか。何時に寝て、何時に起きるか。夜中に何回目が覚めるのかなど。
3.排泄について
便通は良いか。何日に1回でるか。便に血が混じっていないか。便の色に変化はないか。
尿は一日何回位あるか。夜間には何回あるか。おしっこの洩れはないかなど。
これらは外来診療や訪問診療の際にも必ず質問している内容です。
この3つの質問を行うことで、現在の体の状態をある程度つかむことが出来ます。
研修医の頃は診察を行うときには、『食う』『寝る』『出す』と覚えて、もれが無いよう意識していましたが、そのうちに世間話の中から自然に確認できるようになりました。
自分自身やご家族の体調変化を記録する時にも、医療機関を受診する時にも、上記3つの状況を把握して伝えるようにすると診察・診断がスムーズになります。
是非覚えておいて下さいね。