タバコについて
お気に入りの喫茶店を数ヶ月ぶりに訪れたら、全面禁煙から全席喫煙可になっていました。海に面したロケーションで眺めも良く、サンドイッチもおいしくて、ゆっくりできる貴重な店だっただけに少し残念です。
もともと小さな店なので、分煙は不可能であることから、改築を機に喫煙可となったようです。
2020年の東京オリンピックを前に、全国的にレストランやホテルなど公の場での禁煙を進められている中で、時代に逆行する改悪です。
他の客や従業員の健康を考えると、トータルとして損得はどうなのか微妙なところです。
さて、本日はタバコについて少しお話ししたいと思います。
タバコの害としては、肺がんは有名ですが、その他にも食道がんや前立腺がんなど、多くのがんの危険因子であると言われています。簡単に言うと『タバコを吸うと、がんになりやすい』ということです。
その他にも肺気腫などの肺の病気や脳梗塞、心筋梗塞の原因であるとも言われています。
タバコは、長いこと時間をかけて人の体を蝕んでゆきます。喫煙年数に1日喫煙本数を掛けた数値【ブリンクマン係数】が800を超えると呼吸症状が出ると言われています。毎日20本を40年吸うと800となります。早い人では、50代から症状が出ます。具体的には数百メートルが歩けなくなったり、階段の登りで息が切れるようになります。
タバコによる害は、徐々にではありますがタバコをやめれば無くなってゆきます。止めるのに、遅すぎるという事はありません。
現在、喫煙は『ニコチン依存症』という病気と捉えられています。病気ですから、薬を使って治療しましょうということで、健康保険も使えます。具体的にはニコチンパッチや飲み薬を使うことになります。詳しくは禁煙外来を行っている医療機関で相談してみて下さい。