年寄りの皮膚は薄い紙


高齢者になると、肌が乾燥しやすくなっていて、その皮膚は見るからに薄くなっており、薄い紙のようにペラペラになっています。

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表皮剥離

何かが皮膚にあたったとき、或いはちょっとした介護の動作等で、簡単に破れてしまいます。いわゆる『表皮剥離』です。
こんなときの、応急手当はどうしたらよいのでしょうか?

応急手当

破れてしまった皮膚を取ってしまうと、その後、痛みが続くことになりますし、回復も遅れてしまいます。
できるだけ皮膚を取らないで、元の状態に戻しておくことが必要です。

患部にガーゼを当てる手当がよく行われます。しかし、ガーゼでは傷口を乾燥させてしまいます。乾燥してしまうと、はがれた皮膚は再度、元に戻ることが出来なくなくなってしまうのです。

1番良い方法は、水道水で患部をよく洗ったあとに、できるだけ皮膚をそっと元の状態に戻し、乾燥しないようにラップで巻いておくことです。

こうしておけば、翌日になってから医療機関を受診しても、処置が充分に間に合います。

一般的な処置

医療機関での一般的な処置としては、はがれた皮膚を元に戻して、テープで固定し、その上からフィルム材を貼って終了です。こうしておくと、その後の処置も不要ですし、濡れないので入浴も可能になります。1週間程度、貼りっぱなしにしておくと、はがれた皮膚は元の状態に戻ります。

ポイント

  • お年寄りの肌は紙のように薄くて破れやすいこと
  • ちょっとしたことで破れて出血すること
  • 処置は水道で洗ってラップを巻いておくこと

以上、3点をよく覚えておいてください。

デイサービスなどを利用中にも、表皮剥離はよくおきます。
あまりに回数が多い場合や広範囲に剥離しているような場合は別ですが、通常やむをえない場合が、ほとんどだと思います。
このことをご理解いただけると介護する側にとってはありがたいと思います。

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