血圧のはかり方


「自宅で血圧を測りましょう」と高血圧症の人は言われますが、血圧はいつどのように測れば良いのか知っていますか?
本日は『血圧』についてのお話しです。

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そもそも血圧って

『血圧』は血液が流れる時に、血管にかかる圧力を測っているものです。
『血圧』には2種類あって、上の血圧、下の血圧と呼んでいることもよくありますが、正しくは上が『収縮期血圧』、下が『拡張期血圧』と言います。
心臓が収縮する時の血圧が『収縮期血圧』で、心臓が拡張する時の血圧が『拡張期血圧』です。

いつ測るのがよいか?

起床時就寝前の1日2回測ることが理想です。
昼間の血圧はもちろん測って貰っても結構ですが、あまり重要視していません。
これは、昼間の血圧は何をしているかによって大きく変動する事と、毎日測定するときの条件が変わってしまって一定になりにくいという事があるからです。
起床時と就寝前に測る理由は、測定の条件が比較的、日によって左右されないからです。特に起床時の血圧は一般的には一日を通じて最も高いのですが、昼間低い人で早朝の血圧のみ異常に高い人がいます。このような人でも、もちろん『高血圧症』として治療が必要なのです。しかし、早朝血圧を測定しないかぎり、高血圧だと判明しません。昼間、検診を受けて血圧が低いので、自分は低血圧だと、ずっと思っているかもしれませんよね。
このようなわけで、起床時と就寝前に測ることが勧められています。

どのように測るのか?

椅子に座って、静かに心臓の位置に腕を上げた状態で測るのがいいと言われています。
起床時の場合は、トイレで排尿を済ませてから、動いたり新聞を読んだりする前に測ります。
就寝時はもう寝るだけになった時に、測ります。テレビやスマホなどを見ながら計測することは控えましょう。

何で測る?

計測は機械で行うことになります。
各メーカーから色々な種類の血圧計が出ています。主に腕で測るもの、手首で測るもの、指で測るものなどがあります。
各メーカーも努力していて、どの血圧計もある程度の精度が保たれているようですが、やはり、腕に巻く方式をお勧めします。

血圧は収縮期血圧が220mmHgを超えるような場合や、80mmHg以下の場合しか症状が出ることは無く、計測してみないことには高いのか、低いのかが判断できません。

痛くも痒くもないのが血圧です。
しかし、健康管理にはとても重要な指標です。

血圧は毎日、正しく測定することが大切です。

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