インフルエンザ
毎年冬になると話題となるのがインフルエンザです。
今年は4種のワクチンが混合されたとニュースにもなっていましたね。
今のところ松山市周辺では、インフルエンザの流行は例年並みといったところです。
というわけで、今日は、インフルエンザのお話しです。
インフルエンザとは
『インフルエンザ』は『ウイルス』が、体に侵入また増殖して起こる病気です。
人から人へうつるため『感染症』と言われている疾患の一つです。
症状は、突然の38度以上の発熱から始まり、悪寒(おかん)や頭痛も伴います。
風邪と区別が困難なこともありますが、風邪では鼻水や咳が一緒に出ることが多いです。
通常、高熱が2,3日続き5日程度で自然に回復します。
治療
インフルエンザはウイスルが元で起こります。
感染症には、原因が『ウイルス』のものと『細菌』のものとの、大きく言って2つに分類されます。
肺炎や尿路感染症など細菌によるものは抗生剤が効果があります。
一方、インフルエンザや感冒(いわゆる風邪)などの『ウイルス』によるものは抗生剤が効きません。
したがってインフルエンザの治療には抗生剤は使わずに、発熱、頭痛、咳などの症状に合わせた鎮痛解熱薬、鎮咳薬などで症状を緩和します。
【タミフル】などの【抗インフルエンザ薬】は、もともと健康な人には使わないというのが基本です。
もちろん乳児、高齢者、呼吸器や心臓に疾患がある人、免疫が低下している人などでインフルエンザによって全身状態が悪化するような人には積極的に使用します。
「誰に使うか」が重要です。
抗インフルエンザ薬を安易に使わない理由
- 乱用により薬が効かない耐性ウイルスが出現する可能性が高いこと
- もともと自然に治る病気であること
- 「タミフル」では、はっきりとした因果関係は認められていませんが、10代の方を中心に、異常行動を引き起こすといわれていること
- 医療費が高騰すること
などが挙げられます。
予防
インフルエンザの予防は風邪と同様ですが、帰宅後の【手洗いうがい】【マスクの着用】です。
高齢者の介護をされている方は、家の中にウイルスを持ち込まないように特に注意が必要です。