やるなあAさん
以前病院での最期のタイトルで投稿した続編です。
先日、入院先の病院から、お亡くなりになったとの報告がありました。
直接お伺いすることは出来ませんでしたが、担当のケアマネージャーがお悔やみに訪れて、その報告を聞きました。
少し意識が戻り回復の兆しが見えたところで、突然息を引き取られたそうです。
話が少し出来た最後の時には、奥様に「おまえと結婚して良かった」と仰ったそうです。
私が在宅診療で関わるようになって僅か1年余りの期間でしたが、既に両足を閉塞性動脈硬化症によって切断してベッド上で寝たきりのAさんしか知りません。若い頃はいわゆるやんちゃで、酒やタバコをのみ、猛烈に仕事も遊びもするワンマン亭主で奥さんは相当苦労したようです。
「でも、すべての苦労が最後の一言で報われました。」と奥さんが涙で語られたそうです。
やるなあAさん
最期を華麗に締めくくりました。